77歳の社会人類学者レヌカーさんの案内で、古都アユタヤと古都サンブリーの仏像を見てきました。
歴史と美術を織り交ぜた学術的な説明に「なるほど〜」とうなり、優美な仏像に語りかけるような美術解説に「ほわぁ〜お」と感心した1日。
そして仏像にはいろいろな表情があり、それぞれに空気感があるのだなぁと気づいた1日でした。
アユタヤのチャンタカセム国立博物館にて。
王冠のつけ方と垂れた耳がクメール風。クメール仏教美術の影響を受けた14〜15世紀アユタヤ時代の仏像です。修行している仏陀を蛇神のナーガが傘のように覆い守っているという「ナーガ上の仏陀」。砂岩を掘り、漆を施して、金が貼られていたそう。とても高貴な印象でした。
古都サンブリーのワット・マハタート寺院に収められている「ナーガ上の仏陀」。
これもクメール風ですが、最初の仏陀と比べると肉感があり、ちょっと印象が違います。お寺のご住職が大切に保管されていました。
そのお隣にいた仏陀。ちょっと凛々しい印象です。
ワット・マハタート寺院の境内は古都サンブリーの遺跡でもありました。遺跡の中にいらした大きな仏像のお顔は、彫りがそれほど深くなく、穏やかな印象。
遺跡の中に鎮座していたこちらの仏陀はヒョロリとしていました。
仏像。と、ひとくくりにとらえているどころではありません。ひとつひとつに少しずつ異なる表情に気づき、ちょっと魅了されてしまいました。もっと寄り添って仏像を見てみたくなったわん吉、やっぱり大人になったのかしら。
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