クリスマスシーズンに入ったサンフランシスコのあちこちで
見かけるようになった「Nutcracker(くるみ割り人形)」の広告。
アメリカでもっとも古いバレエ団の
サンフランシスコ・バレエによる季節定番の演目です。
バレエも演劇もコンサートも好きなわん吉は、
一番安い21ドルのチケットを手に入れて観てまいりました。
階段をのぼってのぼって、息切れしながらたどりついた
一番上のバルコニーというエリアの席。
油断すると転がり落ちそうです(笑)。
舞台ははるか下方。
やっぱりちょっと遠かったですが、
上手なダンサーの動きはちゃんと伝わるもんだなぁと思いました。
金平糖の精を踊ったプリンシパルのSofiane Sylveさん。
はるか遠くの席からでも、その魅力が伝わってきました。
舞台という生の空間は、いつ観てもどきどきします。
出演している人たちがそれまでに投じてきた練習の時間、
本番にかけるココロとカラダの準備、
それを最高の状態で発揮する強さ、
かれらを最高に演出するスタッフの意気込み、
そして何千回もの舞台を送り出してきた劇場の空気。
どきどきするし、感動します。
さて、「くるみ割り人形」には子どもたちもたくさん来ていました。
パパママと一緒の子たちも、先生に引率された小学生たちも、
いっちょまえにおめかししてるんです。
小学生男子が「オレは今日バレエ鑑賞だぜ」という感じでキメてたりして。
公演最後のカーテンコールでは、
そんな小学生たちの間から、それはそれは力強い拍手と、
ヒューヒューという大歓声が聞こえてきましたよ☆
公演が終わった後のロビーは、にこやかな顔の人でいっぱい。
その真ん中には、きれいなクリスマスツリー。
劇場の出口では、
「じゃぁまたね。ハッピーホリデーを過ごしてね」
と、友だち同士、今年最後のごあいさつをする声も
あちこちで聞こえてきました。
今年もいよいよあとわずかになってきましたね。