ジャイアントスイングのそばに暮らす人たち

古き良きバンコクの趣がある地区が好きです。

 

そのひとつが王宮やバンコク都庁やカオサン通りのあるプラナコーン地区。

１階は店や工場で2〜３階は住まいといった長屋風の家々が連なっている感じ、ごちゃごちゃしたその間に小さな市場や屋台があってみんながワイワイして活気あふれる感じ、好きなんです。

そこに暮らす人たちは生活力もたくましい。
わん吉、みなさんの目線の強さにたじろぎながらも、惹かれます。

 

先日、フォトグラファー・トコさんの主宰するフォトウォークで、この地区の細い路地をくねくねと歩きながら、この街に暮らすおじさんやおばさんに会ってきました。

 

最初のおじさんは、ヒンズー教の神様を祀る祭壇の管理人さん。ジャイアントスイングという以前は宗教儀式に使われていた巨大なブランコのそばで出会いました。

なんとまぁ人の良さそうな。
このおじさん、たまたまお祈りに来ていたおねえさんに「そばのヒンズー寺院に連れて行ってやってくれよ」と口を聞いてくれて、私たち一行はそれまで存在を知らなかったヒンズー教寺院へおじゃますることに。

 

幼稚園と学校を併設したこの建物の上の階に寺院がありました。

 

ヒンズーのお経と音楽が流れる神聖な場所です。

 

勝手がわからずにドキドキ。そしてなんとなく隅の方に座っていたこのおじさんのそばに座ってしまったのでした。

彫りが深くてちょっと怖かった。最初は。

でも、カメラ仲間がおじさんの映った写真を見せると、ナイスな笑顔に。

どぎまぎする私たちを、何を言うでもなくただ寄り添って静かに穏やかに受け入れてくれたおじさん、ありがとう。

 

壁際に座ってお祈りをしていたおじさんたち。

 

ヒンズー教寺院と仏教寺院。神聖な場所を巡り、バンコク都庁の脇にある昔ながらの商店街の方へ。

この辺りはトゥクトゥクが普通に走っています。生活の足になる、ボラない本物のトゥクトゥク。

ノリのいいおじさん。ピースはなぜか内向きでした。

 

電気修理のおじさん。部品の山に埋もれるように座り、修理に熱中しています。
このおじさんならなんでもなおせるんだろうな。

 

控えめに何かを売っているおじさん。控えめすぎて気になりました。

 

老舗漢方薬局のおじさん。岩城滉一風。
カプセル入りの漢方薬は、葛根湯、ウコンなどだそうです。

 

細い路地に吸い寄せられるように入ると、昭和感いっぱいのよろず屋さん。

 

その店の前におばあちゃんが座っていました。威厳を感じる。

 

大通りに戻り、ぷらぷらと食堂をのぞけば。
むむ、なかなか良さげな食堂。
おじさんたちが店の雰囲気を盛り立ててます。

 

通りに面した間口のちいさな写真屋。
おじさんは今、何を思っているんだろう。

 

路地かなぁとのぞいたら、おじさんがいました。

 

通りに面した食堂で。
このおばちゃんの潔さが気持ちいい。

 

下町散策は出会いが楽しい。
そして何度行っても驚きがあるのです。

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