400年の歴史ある絞りの町・有松を散策しながら、もちろん!お買い物も楽しみました。

伝統工芸の絞りと聞くと、渋いものにも思えます。でも、受け継がれてきた技術というものは、確固たる本質。時代を経て、時代の空気を織り込みながら、見た目は変われども、本質は変わらぬもの。そんなことかなと考えます。

わん吉が有松の町で出会った絞りたち、どうぞお楽しみください🌟

ひとつめは草色の豆しぼりの手ぬぐい袋。

有松のメインストリートにある絞りのお店「有松アトリエ」さんで出会いました。点々柄の豆しぼりがこんなにかわいくなるなんて♡ そして豆のひとつひとつが手描きでいとおしいです。一枚の手ぬぐいを縫い合わせて袋に。「このままぶら下げてもいいですし、バッグの内袋に使ってもいいですよ」とスタッフの方が教えてくれました。

お店の商品はどれも手染め。若い職人さんたちが制作しているそうです。地元の方かと思いきや、絞りを求めて有松に移住する方も多いのだとか。スタッフの方も移住組なのだそうです。「この町では絞りは生活の中にあるんです。通りを歩いているおばちゃんが絞りのバッグを持っていたり、おじいさんが絞りのシャツを着ていたり。そういう感じがいいなと思います」。なるほど、ホントにそうだ♡

店内には温もりのある色あいの絞り雑貨が並んでいます🌟一点一点が少しずつ違うので、じっくりと好みの色合いや柄を選びたいです。

二つめも手ぬぐい。パステルカラーの大きな豆。

有松駅近くのかわいい絞り雑貨屋さん「まり木綿」さんで出会いました。先代の技術を引き継ぎながらも、自由な色づかいと発想で、かわいくてきれいでパッと心が晴れるような絞りを作りたい。作り手さん2人の想いが伝わってくるかわいいお店でした♡

そして三つめは、伝統的な藍と白の豆しぼり。

街道沿いのひときわ趣のある伝統家屋の前を通ると、「どうぞお入り下さい」の看板が。「いやぁ、ここはなかなか入るのに勇気がいるよなぁ」と思いながら、お店の中の商品をちらちらと覗き見していました。するとお店の方が出てきて「暑いでしょう、中へどうぞ」と。江戸時代からあるという着物問屋さんなのだそうです。

入口近くの陳列棚に並んでいた手ぬぐいたちはどれも藍色の伝統柄で、どれもいい。何枚か選びましたが、最初に迷いなく手に取ったのがこの豆しぼりでした。

後から知りましたが、三つめの豆しぼりを購入したお店は、400年前に有松の絞りを発展させた初代竹田庄九郎さん創業の商家「竹田嘉兵衛商店」さんでした。あまりに立派な造りの屋内をキョロキョロ見ていると、奥様が「中も見ていってください」と奥まで案内してくださいました。100年前の洋間、お殿様が鎮座したという大広間、貴重な掛け軸などを見せていただき、わん吉感激しかりです。改めてお礼申し上げます。

有松アトリエさんの豆しぼりといい、伝統柄の豆しぼりといい、柄は豆だけなのに心をぐっとつかまれてしようがありません。有松で出会った豆しぼりたち、大事にします。

素敵な出会いがたくさんあった有松散策。有松絞りがもっと世界に羽ばたきますように🌟
有松散策の記事はこちらです。ぜひ読んでみてくださいね♪


 

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ワット・プラケオ寺院の華麗なる装飾を楽しむ

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タイを表す6つの感覚をアートに ~Beyond Bliss : A journey through AYATANA~

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バンコクで初めてのアートフェスティバル「Bangkok Art Biennale」が今月から始まります。エムクオーティエで開催されている展示「A journey through AYATANA」では、タイの人が大切にするAYATANA(アヤタナ)という6つの感覚(視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触感、心で感じること)をタイの伝統工芸で表したきれいな作品に見ることができます。タイの伝統文化を知るよい機会、ランチやお買い物ついでにぜひ♡ エムクオーティエ・ヘリックス5階で10月23日まで。

タイの花飾り ~プアンマーライ~

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タイのきれいな花輪たち。白いジャスミンの花のよい香りがするこの花輪はプアンマーライと言って、お供えや飾りとして人々の暮らしに溶け込んでいます。仏様にお供えしたり、神棚にお供えしたり、目上の方に差し上げたり、車を飾ったり、家を飾ったり。道端ではこの花輪を作って売っているおばちゃんの屋台をよく見かけます。通りすがりの人がちょっと立ち止まっては買っていったりして。花とともにある暮らし。そこには感謝と祈りが込められていて、いいなぁと思います。


 

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チェンマイ旧市街の隠れ家ホテル ~Tamarind Village~

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チェンマイの旧市街にある「タマリンド・ヴィレッジ(Tamarind Village)」はわん吉お気に入りのホテル。街の中心にあるというのに緑が豊かで、まるで隠れ家という印象。そして名前の通り、中庭の真ん中に大きなタマリンドの木があります。本当に大きくて、見ているだけで心が和む素敵な木なんです。

人気ブロガー・きょんさんの著書「タイでしたい100のこと」をまるごとデザインさせていただきました🌟

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バンコク在住の人気ブロガー・きょんさんが初めての著書「タイでしたい100のこと」をKindleから出版しました。わん吉は数年前にきょんさんと知り合ってから、時々お会いしてはその胸に秘める思いを伺ってきたので、今回こうして「本」という形で世の中に発表できたことに、本当におめでとう♡という気持ちでいっぱいです。そして、わん吉はこの思いの詰まった本をまるごとデザインさせていただきました。初めてのブックデザイン。それがいろんな方の手に渡ると思うと、それもまたおめでとう♡という気持ちでいっぱいです。