名古屋が40度を記録した暑い暑い日に、絞りの町・有松を散歩しました。
じつは、ぽっかりと予定が空いた日本滞在最終日。せっかくだからどこかに行こう!と思い立ち、「街並み」で検索して巡り合った街でした。有松は名古屋市の町並み保存指定第1号なのだそうです。
名古屋から電車で約20分。名鉄線の有松駅からほど近いメインストリートが「有松東海道」です。江戸時代、京と江戸を結ぶ街道として栄え、今もその風情を残す通り沿いには、200年を経た趣のある日本家屋が並びます。
撮影にも使われそうな街並みに、地元の方々の生活がとけ込んでいて、いいなぁと思います。
観光客の方もちらほら。今日は暑いですねー。
絞りの町らしく、どの玄関にも「ありまつ」の藍のれんが揺れていました。松もあちこちに。
絞りというと、日本で育った私たちならきっと一度は目にしたことのあるはず。手ぬぐいや浴衣などの模様にもあり、模様は豆絞りや鹿子など。振袖にも総絞りというお値段の高いものもありましたっけ。
そうした絞りの商品の9割近くが、この有松や鳴海、その近郊で作られているそうです。ここは絞りの中心地なんですね。
メインストリート沿いには「有松・鳴海絞会館」という絞りの歴史や伝統技術を展示紹介しているランドマークがあります。1階は絞りのおみやげ物屋さん。手ぬぐいや雑貨、バッグや服、浴衣の生地まで扱っていました。2階は展示室と実演コーナー。入場料300円払って2階へGO!
絞りは絹や木綿の布を図案に沿って糸でくくり、染料につける染めもの。糸のくくり方によって染め上がった布にはいろんな模様が描かれます。その種類は100以上もあり、それぞれに熟練した技術が必要とされるのだそうです。展示室にもいろいろなパターンの絞りがありました。こんなにあるんだ、とびっくり。
実演コーナーでは81歳の伝統工芸士さん。三浦絞りという技術をお持ちで、小学校の頃からやっているので、かれこれ70年の職人歴。楽しくおしゃべりさせていただいてありがとうございました♪
奥の会議室には、名古屋城の襖絵を総絞りで再現したという美術工芸品が。近寄れば絞りだということがわかります。あっぱれ。
外に出ると暑い。けれど、歴史ある日本家屋の迫力に圧倒され、しっかり歩きます!
お昼ごはんは、有松絞りのお店でおすすめされた、石窯焼き手作りパンのお店「ダーシェンカ 蔵」さんへ。路地の奥の蔵のような家屋の奥にある小さなパン屋さんです。
添加物を一切使わずに、石窯で焼き上げるというこのお店のパン。ネコのモチーフが飾られたその石窯がありました。自治体の火災予防の法令で今は使えず、奥の専用窯で焼いているそうです。2階には喫茶スペースがあり、そこでゆっくりいただくこともできます。腹ペコだったわん吉。あっという間に平らげた石窯ピザはとってもおいしかったです
外に出て街道筋を歩くと、日よけののれんもかわいい。ドット柄の絞りです。
歴史ある街並みの整然とした趣、そして伝統技術の力強さに触れた実り多いお散歩の1日でした。そしてわん吉が心奪われ手にした手ぬぐいの数々は次回のお楽しみに〜♡ 記事はこちら。
有松の魅力についてはこちらでも。
コンソーシアム有松
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